芸術家の未来について

2014年10月24日 / ブログ

こんにちは、東京の結婚相談所インフィニ代表の佐竹悦子です。

私の友人に、都内の私立高校の国語の教師をしている人がいます。
国語全般を教えているけれど、専門は書道です。
その彼女から、書道展の案内をもらったので時間を作って行ってみました。
誘われたのも初めてでしたが、今までこういう展覧会とは無縁でした。
驚きました。いいものですよ。
「書」も、ある程度のレベルになると絵画です。
読み解くことのできる絵画です。

友人の作品は、大きなものは「祈り」という文字が書かれていました。
墨痕鮮やかに、太い筆使いで。
そしてその余白には細い細い繊細な筆致で横文字が見えています。
知人が歌っていたゴスペルの歌詞が気にいって、それを書き写したものだそうです。

小さな作品は「自詠歌」という題がついて、日本武尊の妻の弟橘が荒れた海を鎮めるために身を投げた逸話を取り上げた短歌が、独特の字体で描かれていました。
「祈り」とは全く違う筆の運びで、同じ人の字とは思えません。
けれど前者には、熱く強い思いが感じられ、後者には、諦観や静かな悲しみが表れています。
筆と墨。

そのたった二つだけで見る者の心を揺さぶるには、長い間の努力と、日頃から物事を深く観察し、感動できる心を持っていないといけないのではないでしょうか。
実はこの友人は、二十歳そこそこで結婚したものの一年足らずしか結婚生活が続かず、最近は「もうあきらめた」と言っています。
私は彼女の作品を見て、こんな深い心で向き合えるものがあるなら、男性の入る余地はないかもしれないと、ちょっと思ってしまったのでした。

しかし、きれいな方ですし、このような方がだからこそ、

支え合う伴侶が必要だとも感じました。

今はまだ、その時ではないのかもしれませんが、もう少したったたら、

お誘いしようと心に決めた今日この頃でした。

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